リスクコミュニケーション研修
感染症パンデミックから、災害や原発事故まで、行政等の危機管理組織や専門職に求められるリスクコミュニケーション。
京都大学公衆衛生大学院の科目「公衆衛生の緊急事態におけるリスクコミュニケーション」の担当講師であり、内閣官房内閣感染症危機管理統括庁の令和5-6年度委託調査研究事業「感染症危機におけるリスクコミュニケーションに関する研究」(株式会社三菱総合研究所受託)の委員も務めた蝦名玲子が、保健医療専門職や行政職員に研修を提供しています。
以下の著書をテキスト/参考書として用いています。
- 『公衆衛生の緊急事態にまちの医療者が知っておきたいリスクコミュニケーション』(医学書院, 2022)
- 『クライシス・緊急事態リスクコミュニケーション(CERC):危機下において人々の命と健康を守るための原則と戦略』(大修館書店, 2020)
健康危機はいつ起こるかわからないため、緊急事態の状況に適したリスクコミュニケーションがとれる人材を、常に育成しておくことが求められます。
ぜひあなたの職場や専門職団体でも、継続的な研修をご検討ください。
▼人気研修メニュー6選▼
1.健康危機下のリスクコミュニケーション
【健康危機管理担当者必須の内容で、人気No1!】
目安:60~90分
健康危機管理に携わる実践者が最低限知っておきたい内容で、以下について学べます。
- 危機下の心理と情報処理能力
- 健康危機管理とリスクコミュニケーションの関係
- WHOと米国CDCの理論と原則
- リスク認知とリスク説明
- 怒りや不信感への対応
2. リスク認知とリスク説明
【リスクコミュニケーション担当者、必須】
目安:120分
リスク説明を行う専門家やリスクコミュニケーションを担当することになった方を対象とした内容で、以下について学べます。演習込。
- 科学者と一般の人で異なる、リスクの判断の仕方
- 「伝えた≠理解できた」:科学的なリスク情報をわかるように説明する方法
- コミュニティ・エンゲージメント
- エンパワメントにつなげる方法:知識→予防行動→協力行動のメカニズムを理解する
- 誤情報/偽情報への対応
3.被災者への対応
【保健医療福祉専門職に人気】
目安:半日
被災者対応を担う保健医療福祉分野の専門職を対象とした内容で、以下について学べます。職員のメンタルヘルス研修としても応用できます。演習込。
- 被災者の心理と、支援の基本
- 困難を乗り越える力SOC (Sense of Coherence) を高めるコミュニケーション
- 結果が出るまでの対応時の留意点
- 怒りや不信感への対応
- コミュニティ・エンゲージメントとエンパワメントにつなげる方法
4.記者会見トレーニング
【正しく報道されずに不満を覚えたことのある管理者、必須】
目安:120分
危機下で記者会見を行うスポークスパーソンや、当該ハザードの専門家を対象とした内容で、以下について学べます。演習込。
- マスメディアを理解する:行動特徴、情報提供の目的、報道の独立性
- 記者会見の目的と覚えておきたい原則
- スポークスパーソンの条件
- 記者会見用のメッセージの作成
- 信頼を獲得するための個人的、組織的条件
- 実践と質疑応答トレーニング
5.戦略的リスクコミュニケーション計画の策定
【適切な対応のためには備えが不可欠!】
目安:2日
健康危機管理を担う行政や医療機関、当該企業の担当者を対象とした内容で、以下について学べます。
実際に健康危機が発生した際に従事する関係者全員が一緒に参加型で受講することで、戦略的リスクコミュニケーション計画の下案まで作成できてしまうという特長があります。
- 戦略的リスクコミュニケーション計画の重要性
- 各ハザードに対するメッセージの下案作成
- 情報の流れの管理と調整
- 一貫性のある情報を提供するための体制の検討
- 戦略的リスクコミュニケーション計画案の作成
6.公衆衛生大学院コース
【本格的にリスクコミュニケーションの知識やスキル等を高めたい組織や個人にオススメ!】
目安:12時間
公衆衛生大学院レベルの知識とスキルを習得されたい方向けのコースです。行政のリスクコミュニケーション担当者は、本内容を習得されておくことが望ましいです。演習込。
- 緊急事態下のリスクコミュニケーション
- リスク認知と感情
- 戦略的リスクコミュニケーション計画
- 信頼を構築するための戦略と危機対応体制
- リスク説明、不確実性の示し方、合理的な判断へ導く方法
- マスメディアとの協力とスティグマへの対応
- リスクに脆弱な人々とのコミュニケーション
- 虚偽情報の処理
上記以外でも、ご要望に応じた研修プログラムを開発・提供しています。
また行政機関や企業等に対して、戦略的リスクコミュニケーション計画の策定や実施に関するコンサルティングも提供しています。
- 実績 → ★
ご興味のある方は、まずは以下のお問い合わせボタンから、お気軽にお問い合わせください。
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